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【住宅の設計料(建築設計監理報酬)について】

 設計料について建て主の理解は得られていないというのが実態である。
 実はちゃんと法律がある。国交省の告示1206号である。ところがこれが実態より驚くほど高い。罰則規定が無いから、誰も守らない。住宅に限って言うと、3000万円の場合工事費の25%弱である。25%の設計監理報酬をちゃんと払って貰える住宅作家はごく一部の有名人気作家と言われる一握りの方々だけである。
 坪幾らで請求する人もいる。一般的には経験豊富なベテラン設計者の場合工事費の12〜15%、9万円〜12万円/坪である。どんな小さい家でも手間は同じ位かかるので、最低設計料というものもあって、人気作家は250万円〜500万円である。若手設計者の場合はそれぞれ8から10%、6万円〜9万円、150万円〜250万円であろう。ちなみに私はベテラン設計者である(2005年現在一級建築士経歴45年)
 某有名人気ベテラン住宅作家は面白いことを言っている。「工事費4000万円の個人住宅は設計料25%だが、工事会社を自分の事務所で選ばせてもらえて特命ならば、2%引いて23%で良い。お互い信頼関係が出来上がっていて、設計の意図を良く早くわかってくれて、手間が省けるのでその分安くても良い」というものである。私は一理あると思う。私も当社設計の工事経験の多い施工者(建設会社・工務店)を歓迎する。1%ぐらい引いても良い。その理由はこう言う事である。手間が省けることも確かだが、その施工者と最初から打ち合わせて、安く買える材料、メーカー製品を初めから設計に入れることができる。基本設計の概算予算が実際の工事金と大きな狂い無く算出できる(当社は3%以内を目標)施工者と一緒に積算するからである。概して、設計事務所は積算が出来ない(私は建築積算士でベテランではあるが・・)。実施設計を終えて何度も見積りあわせをしても予算を大きく(時に30%以上)オーバーしてしまう事務所が少なからずある。建て主にとって予算オーバーは一番困ることなのである。これが良くて安いものを適格に選べてすんなり予算に合った設計が速くできることは大きなメリットである。建て主の希望で競争見積りあわせも勿論OKであるが大変手間がかかることは事実である。
 建築主向けの雑誌には設計料10%と言う数字が書かれていてこの数字が長年一人歩きをしてきた。通常は、業務の手抜きをしない限りそれ以上かかることをご理解頂きたい。鉄筋コンクリートと鉄骨と木造3階(以上)建ては構造設計等に費用が掛かり1%増し、遠隔地の場合は交通費が多くなり、時間的ロスも増えるので1%増しと言う設計者もいるが実態に合っていると思う。また確認申請関係のすべての業務は別途である。また住宅の場合で別途追加業務はでも20項目もあるが、これは約款に記載してあり契約前に良く説明する。
 また、コーディネートワークと3DのCG業務は、途中経過で過程としてのみ有効であるから結果として完成させることはない。とにかく、インフオームドコンセントが大事で契約前に充分な説明をしなければならない。
 分離発注を行う設計者は設計料10%、CM(コンストラクションマネージメント)料10%で合計20%とすることが多いようだ。当社は分離発注はやらない。
 設計報酬の貰い方は契約時15%、基本設計完了時20%、実施設計完了時50%、上棟時7%竣工引渡し時8%の5回払いと当社は決めている。これは設計事務所によって異なるが、標準的な貰い方と思っている。それぞれの業務内容をフローに従って細かくその内容を説明して、ご理解いただくことも大事である。建て主が設計事務所に依頼すれば、さすが建築家(一級建築士)デザインの良いものが出来ると言われるものが作れることや、工務店やハウスメーカーに依頼するより、適正な価格で良いものが出来ることといった金額的メリットを示せる資料も用意する必要がある。
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